秋水美術館

刀剣や日本の美術・工芸品を通して日本人の「心の豊かさ」を伝える美術館

文化・交流施設 富山県富山市 | 

Data

名称 秋水美術館
竣工 2016年6月
用途 美術館
構造・規模 鉄筋コンクリート造・4階建て
延床面積 2,078㎡
備考 第58回富山県デザイン展(富山県知事賞)
第9回景観広告とやま賞(富山県商工会議所連合会賞)
写真協力:株式会社 エスエス 北陸支店

Concept

富山市中心街千石町に完成した美術館です。日本刀を中心に展示を行い、日本の美意識と精神性を広く発信する美術館です。鉄・木・石・和紙といった「和の素材」を随所に用い、墨色・鳥の子色・石板色・文人茶色といった「和の色彩」、四季・光と影・非対称・間合いといった「和の表現」をコンセプトに建物全体をまとめています。2階展示室は日本刀専用の展示室で、刀身の模様や地鉄の美しさを最大限に伝えられるよう、この美術館専用の展示ケース・LED照明を採用しています。刀を眺める角度を変えると新しい発見がある事から、ケースのボリューム感や照明の演出性を何度も検証・調整し、現在の展示空間にたどり着きました。外装は甲冑をイメージしたアルミ素材を中心に和の美術館を表現し、夜間には富山市中心街の行灯となるような照明の演出も行っています。館名に用いられている「秋水」とは、曇りのない研ぎ澄まされた日本刀を意味する言葉です。

富山の産業であるアルミを用いて甲冑を表現し、墨が流れたような色彩に着色しました。

日本刀の刀身の色が映えるよう、展示室の壁紙を深い紺色に。刀身の模様や地鉄の美しさを最大限に伝えられるよう、LEDと蛍光灯の2種類の光を使用しています。刀を眺める角度を変えると、又新しい発見がある事から、手摺にも工夫が施されています。展示空間は現場で検証を重ね、現在の形にたどり着きました。

茶器や軸などは実際に使われる空間に置かれることでその魅力を最大限に発揮できると言う思いから、展示室内に茶室を造作しました。

Data

名称 秋水美術館
竣工 2016年6月
用途 美術館
構造・規模 鉄筋コンクリート造・4階建て
延床面積 2,078㎡
備考 第58回富山県デザイン展(富山県知事賞)
第9回景観広告とやま賞(富山県商工会議所連合会賞)
写真協力:株式会社 エスエス 北陸支店
Next
マガジン
Magazine