Concept
旧岩崎邸洋館は明治29(1896)年頃、ジョサイア・コンドルの設計により、岩崎久弥(三菱財閥3代目総帥)の本邸として造られました。明治建築を代表するきわめて貴重な建造物として重要文化財に指定されています。現在は旧岩崎邸庭園内で、和館・撞球室とともに保存・公開され、毎年20万人余りの人が訪れます。コンドルは明治政府に招かれ工部大学校(東京大学工学部の前身)の教授となり、辰野金吾や曾禰辰三など、近代日本を代表する建築家を育成しました。退官後は日本に残り、得意とした邸宅建築を数多く手がけましたが、旧岩崎邸はその先駆けとなった代表作です。当社が担当した業務は、調査・修理設計・工事監理・工事報告書編集で、5ヵ年度に渡る業務でした。外装の全面的な修理は、平成19年以来のことで、修理を終えた洋館は往時の麗しい姿を伝えています。
Data
名称 | 旧岩崎邸庭園 洋館 |
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竣工 | 2019年2月 |
用途 | 重要文化財建造物、庭園 |
構造・規模 | 木造・2階建て |
延床面積 | 531㎡(建築面積) |
備考 | 東京都建設局事務所長表彰授賞(令和2年度) 写真撮影:弊社スタッフ |