
Concept
木造によるまちづくり構想に貢献できる「都心型CLT木造ビル」の実現を目指し、名古屋市内の交通の要所である金山総合駅近くに竣工された事務所ビルです。研究会組織を発足させ、都心狭小地における木造モデルの提案、規格材と薄型CLTによる高耐力壁の実験など、構想の実現促進のため研究開発を行いました。各テナントは小規模で12㎡程、個人オフィスやサテライトオフィス等での利用を考慮しています。また外観デザインは、愛知県産スギ材の木製ルーバーをパネルユニット化による構成とし、将来的なメンテナンスにも配慮しています。内装仕上げは、様々な木材の表情を感じることが出来るように、共有部分には愛知県産の杉材、テナント部分には部屋毎に異なる樹種を木材の特性に合わせて使用しています。車窓からこのビルを眺める多くの人々にとって、木のある風景が日常となっていくことが、木造まちづくりへの貢献だと考えています。





Data
名称 | 金山ウッドシティビル |
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竣工 | 2023年4月 |
用途 | 事務所 |
構造・規模 | 木造・3階建て |
延床面積 | 98.55㎡ |
備考 | 林野庁補助事業「CLT建築物等実証事業」 研究会組織:studioKOIVU一級建築士事務所、日本福祉大学、椙山女学園大学、(株)スクリムテックジャパン、銘建工業(株)、(有)ライン工業 写真協力:Studio KOIVU 一級建築士事務所 |